Loading...
2014年3月6日木曜日

【艦これラノベ】「一航戦、出ます!」は二種類くらいの人が楽しめる

 

 

発売日(1/31)に買っていたのに読み終わったのが今更っていうね。

 

表題とイラストに釣られるのはラノベの宿命。

(割りと新規な)現役提督の私は、「やっと会えた」人より先にこちらを選んだのでした。

 

加賀さんまだLv81だからケッコン出来ない……

 

 

 

 

・読み終わって一言

「……『一航戦』より他の艦娘が目立ってね?」

 

 

  • タイトルに「一航戦」入れる必要なくね?
  • もうメタ話で「連合艦隊旗艦を救出せよ!」とかで良かったんじゃね?

と感じてしまった。

 

・すごいと感じた点

艦娘が次々と出てくるのに文字だけでキャラが立ちすぎていてイラストが無くても混乱しない

 

登録されている艦娘のおよそ5割以上は登場していそうなのに、セリフでのキャラかぶりが一切感じられなかった。

むしろ他のキャラ物の方が「あ、あの(別作品)キャラに似てるー」とか少なからず感じるのに、何なのだろうこの感じ……、それだけ魅力的で完成されたキャラクターだらけということだろうか。

声優ってすげえ(違う)。

 

・楽しめる二種類の人とは

1.日本海軍に詳しくて戦記物が好きな人

2.艦これを少なからずやっている人

 

致命的なのは、登場キャラが多すぎるし紹介がほぼ無いがために、日本の軍艦に興味の無い人は次々と出てくる「キャラ名=軍艦名」に付いていけないという点。

なので先の1と2の要素は読み進めるためにほぼ必須なのである。

単刊でこの登場人物数と特殊な世界観は説明に一章使い切るくらい必要でしょう。

つまり、結構初見バイバイな作品です。

 

でも1と2の要素のどちらかを兼ね備えていれば、結構楽に読み進めれると思う。

軍事要素は『現実』からすればツッコミ要素満載だろうけど、装備自体は史実通りなので納得はするのかもしれない。実際戦闘シーンは上手く描写されていた。

 

まあ、あまり空想に現実を求めすぎると楽しめなくなっちゃうよ?

 

・こういう感じで自分に置き換えると楽しめる(※以下メタ)

Wikiを見ずに効率度外視でイベント海域攻略に悩んだ挙句、艦娘と会話することで突破口を開いた提督の鏡

 

これが一番しっくりくる。

なんだかんだで一番この作品を楽しめるのは、純粋に『艦隊これくしょん』を楽しんでいる・いた提督達だろう。

 

難関の海域を突破した時の喜びはありましたか?

やけに毎回狙われて大破してしまう艦娘はいませんでしたか?

『中破で進軍』を恐れていた時期はありませんでしたか?

自らの知恵と力で攻略するのを忘れていませんか?

 

最近、現在実装されている海域を全攻略して、作業堀ゲーと化してしまっている私は心を打たれました。

私も苦労した海域は少なからず記憶にあります。

『キス島』では避けてー!と祈ったし、『北方海域艦隊決戦』では避けてー!と祈ったし、『カスガダマ』ではフラ潜落としてー!と祈ったし、『第一次サーモン沖』では避けてー!と祈ったし────って、祈ることしかしてない。

 

ま、順当に進めている人にとっては少なからず存在する「艦娘達との海域攻略戦」

あなたがあの時モニタ前で繰り広げたことを物語にすると、こんな感じになるだろう。

そんな素敵な作品です。

 

戦果稼ぎが職務となった提督も、ちょっと合間に読んで過去を振り返って欲しいな、と思います。

 

 
TOP