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2012年4月10日火曜日

原発再稼働の是非

御前崎市長選で公開討論

民意を得るなら『正しくない』を掲げるのが無難。ここはドラマみたいに「原発は悪である」と大衆を味方にして、民意を率いて選挙を戦うのが理想像なのかもしれない。でも私は原発の再稼働については『正しい』という考えを支持している。

不思議に思っているのは、なぜ自然にそうまでして抗おうとするのかという点。浜岡の防波堤をはじめ、防災費に巨額を投じるならば、新エネルギーの開発費にお金を回すべきじゃないかと思っている。元々研究機関は支援がなければどうしようもないし、研究職がそこまで大切にされてない日本では尚更そこを変えるべきではないだろうか。

地震と津波の想定

対策をすると新たな想定が生まれて、新しい対策をすると…という、自分の尾を追いかけているような状況には疑問を感じる。今回新しく制定された東南海地震の津波予想で、浜岡原発で建造中の防波堤を乗り越えるというデータがはじきだされた。

単なる21mの高波なら、乗り越えても少々の海水が中に溢れる程度と考えられる。だが想定通りの津波なら、水位が21m上昇すると考えるべきで、それなら浜岡原発が無傷で残ったとしても、防波堤がない他は壊滅状態に陥ることになる。東北太平洋地震では、最大30mの断層のズレに伴って発生した津波によって起こされた悲劇だった。しかし、断層が30m以内のズレに収まることは地球ですらわからない事象である。

津波のメカニズムは、湯船に浸かった状態で学ぶことができる。湯の中で手のひらを上に動かすと水位は変動する。海溝型地震は、海中のプレートが跳ね上がることにより、同様の結果をもたらした結果が津波となる。

原発再稼働について

原子力発電については、今後とも人類が進化を続ける踏み台としては必要なものだと思っている。現在主流になっているコンピュータは電力が必要不可欠であるし、オール電化を謳っている現状で供給電力量を減らすのは矛盾している気がしないでもない。火力発電は石油や天然ガスを使用しているが、埋蔵に限りがあるのは周知の事実。更に自然の力を利用した発電は効率が悪いとされている。

でも原子力から逃れるためには研究にも電力を必要とする。

今回のことで、原子力発電の維持には人員はもちろんのこと、電力自体も必要だというのが理解されたと思う。逆にいえば、想定内ならば事故は起こりえなかったともいえる。人には制御しきれない技術とはいうが、少なくとも災害に遭うまでは制御しきれていた。未曾有の災害によって起こった『事故』とされているが、『事故』ならば原因があり、原因を排除すれば現在も稼働していたのかもしれないという予想図は描ける。

『安全神話』を推したければ、5秒後に人類が滅亡しても、永久に稼働する原子炉くらいの安全性が必要だろう。そこまでになると永久機関クラスになるので、非現実的な技術になってしまうけれど、そのくらいの認識を持つべきじゃないかなと思う。

想定外という言葉を何度も聞いたが、想定外を無くせば自然とそういう物ができあがると思う。人間自体が完全なる存在でもないし、永久に相続されるものは思想のような概念のような物しかないだろう。でも不完全であるからこそ、まだこれからも進化し続けることができる。

 
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