冬の釣りの愉しみ方といえば、この手に限る。
今日の目的は、釣具屋をはしごしてからカプメンを買い、現地で食すことだった。
それと、浜で日中釣れないのならもう夜しかねぇかな…と思ったので、寒さに耐えれるかのテストも兼ねていたりする。
駿河湾の各港ではカマスが比較的好調らしいので、ちょっと期待を込めて出発することにした。
ちなみにタイトルの『シーマス』は『シーバス+カマス』の意味合い。
袋井で市内マラソンの規制にぶち当たるも、なんとか日が落ちる前には到着。
昼過ぎからは風が弱まると予想していたのに、西寄りの風は約7m程で弱まる気配もない。
そして外気温は5度くらいのようで、やっぱり寒い。
ウェーダー履いて完全防風対策はできるものの、芯から冷える寒さにはさすがに堪える。
日が落ちる前には人が結構いたのに、日没と同時に焼津港の釣り人が一斉に消えたかのように人がいなくなった。
どのみちレンジバイブをくまなくぽぽいと投げて終わろうとしていたので好都合ではある。
潮は上げ始めだけど、小潮なので期待感は皆無だった……。
うん、やっぱり釣れない、というか魚の気配を感じられない。
ボラは一回跳ねたけどお前じゃないわけで。
明るいうちに数箇所見て周ったけど、透明度が高く港内にはプランクトンがいないんじゃないかと感じてしまう程だった。
この感じだと『釣れてる』ってのは日中の遠投ぽいかな。
小川港の方なら年中濁りが入るし常夜灯も多いのでチャンスはありそうだけど、寒すぎてチニソウだからラーメン食って帰ろう。
夜釣りのお供にカセットコンロ+ヤカン+水+粉末コーヒー、これで戦える。
ただ今日は風避けを用意するのを忘れていたので、湯が沸くまで苦労した。
そしてお楽しみのコイツを用意する。
後入れスープに小さいラードはよくあるが、驚くことにコイツは2個とも『アブラ』だった。
入れる前はさらっとしていたスープがこの2つを入れることにより、速攻でどろり濃厚な感じに変化した。
味は悪くない…むしろたろうずの味がする謎。
そしてこの一杯で約750kcalという熱量、まさに極寒を戦うには充分すぎるエネルギーを補給できる優れもの。
これを食べるとなんだか…まだイケそうな気がする。
だが帰った。
帰り道で定期的にゲップが出たのはアブラが足りた証拠なのかもしれない。