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2012年3月2日金曜日

若者の恋愛離れの原因がネットやゲームと聞いて

「ネットやゲーム内の登場人物は恋愛しまくりだってのにお前らときたら…」、という声が聞こえそうな話題の一つだけど、私はそう思わない。ネット上での付き合いから恋愛に発展し、結婚までたどり着いたケースは少なくない。なんでも若者の○○離れで片付けて欲しくないとは思う。

もしかして、アニメ・ゲームの世界の中の恋愛を体験することにより、現実以上に素晴らしくあり、しかし現実では手に入らないという感情を抱いてしまったせいで、現実の異性に失望してしまった。とか、そんな答えを用意でもしているのだろうか…。…そこまで素直に受け取る人なんて、数値の上ではいるかもしれないが、実際に見たことなんてない。

本当に恋愛をしない社会になれば、ゆくゆく視える結婚に関係するビジネスなんて成り立たなくなる。それでも毎日のように結婚式は全国でみれば挙げられているだろうし、自分の周りでも年に1回は必ずといっていいほど挙げられている。所得の少なさから敬遠されるイメージだが、なんだかんだで女性は憧れだし、親が式を望むケースも多い。私から見える世界では、世間がどう言おうとも、昔からなんら変わっていないんだ。変化したように見えるのは、急伸する業界に目を奪われてしまっているからだと思う。

軌道に乗っているサービスなんて、宣伝しなくても人は集まってくるし、ウェブサイトなんてそれが一番顕著に出るサービスだ。それと同じくして、「恋愛離れの原因」と銘うった意見が表に出ることにより、「恋愛・ネット・ゲーム・離れる原因」と単語で誰にもインプットされる。少なからずそれは世間話でも話題にあがるかもしれない。私はこういう発言の数値的根拠や真意はどうあれ、宣伝だと思っている。

私は題名にあるような話はマーケティングの一種だと思っているし、減少する事例に対し警鐘を鳴らすことは抑制に繋がると思っている。風評被害は逆の事例だと思うが、根本的には同じだと思っている。食料品の風評被害という単語はこの1年で飽きるほど聞いたけれど、説明しない製造側もそうだし、理解しようとしない消費者にも原因がある。製造ラベルなんて印刷物で元で記入内容を変えれるのは少し考えればわかること。養殖物を天然物と偽っても、それが判るのなんてごく一部の人だ。ちょっとの工夫でより高く売れるんだ。誰もがそうしたいに決まっている。「信頼関係」なんて言葉、裏切られなければ存在すらしなかった言葉だろう。

不景気だといっても業績が黒字の企業は多いし、車離れといっても生産台数と業績は右肩だし、アルコール類も暗い話題ばかりではないし、なにより若者を縛り付けているのは大人のほうだ。いちいち難癖つけても、分かり合えない文化圏外なんだから、お互い理解しようというのが難しい。国全体で見ればおおよそ三等分の社会にみえるし、それぞれで成長していけばいいんじゃないだろうか。国のルールに国民は従うべきだが、社会のルールはお互い干渉しないべきだと思う。なのに上は下を染め上げようとする。国政の手法の古さが問われる現在でも、その手法を取るのはどうかと思う。

つい先日、ツイッターで出会って結婚したというツイートを目にした。相手が匿名だろうが、惹かれ合う者同士は自然につながっていくものだと思う。恋愛なんて「出会い」が無ければ始まらない。「きっかけ」なんてものは自分から動くか動かないかだけの話だ。ツイッターだってアカウント作った後放置しているだけで、異性に出会えるなんてことはない。待っているだけで物事が勝手に舞い込んでくる状況なんて、そういう状況を築けた人だからだ。

アニメやゲームを毛嫌いする人は苦手だ。向こうも私に対してはそう思っているだろう。好きな物を嫌いと言われれば傷つくし、嫌いな人を説得しようとするのはどちらの立場でも同じこと。お互い譲れないことにわざわざ干渉するのは苦手だ。譲歩させる術はあるけど、完全な和解は到底無理な話で、底に根付いている想いがあるし、そもそもお互いを知るきっかけを得るのすら難しい。嫌いなものは自然とフィルターをかけてしまうものだ。

現実での人との出会いなんて、空想よりも非現実的なものですよ。5万人いる会場に足を踏み入れたら、1人くらいは「友だちの友だちの…」という関係の人がいるはずだし、「親戚の親戚の…」という関係の人だっている。ネット上での出会いなんてそれよりも難しいことだと思いませんか。どちらか一方でも出会いたく無いと思えばそれまでですし、気の合う人と出会えること自体奇跡みたいなものですよ。偶然って、起きた後は必然だったと気付くんです。

 
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