「(主に不快感や敵意、反抗、軽蔑などの意を込めて)じ~っと見つめる目」の略称。サブカルチャー方面で用いられる。
cf.いぶかしがる目・軽蔑のまなざし
例2.バカジャナイノ?(蔑み)
cf.いぶかしがる目・軽蔑のまなざし
はてなキーワードからの引用ですが、実に素晴らしい(はい拍手)。私が語ると200字詰め原稿用紙1枚が埋まる恐れがありますから、これは必要最小限であり、万人に伝わる、良い解説をしていると思います。ハイ、論破。終了ね。打ち上げどこにするー?
…とは行かないので、──前年度おそらくNo.1であろう知名度を誇る方を助手として迎え、ジト目がいかに素晴らしく、表情の表現手法としてどれだけ多彩かつ、我々を楽しませてくれるかと言うのを紹介させていただきます。
はいそういうわけで、Steins;Gateより牧瀬紅莉栖(助手、ティーナ)さんに来て頂きました。
\ジョシュジャナイ/
──彼女はですね、鳳凰院(厨二)さんとの絡みで、ツンデレキャラとしての認知度が高いかと思われます。ツンデレについても語ると200字詰め原稿用紙1枚クラスになるんですが、ここでは我慢してwikiに誘導することで省くことにします。つーかなんでwikiの項目があんだよ…
まず重要な点は、まぶたの表現が横一文字なことです。これは俗に半目(はんめ)と呼ばれています。そしてジト目とは、まぶたの横一文字を基本とする、非常に奥深い表現手法なのです。
では、例を挙げつつ説明していきましょう。
例1.フーン、アァッソーゥ…(非難)
ジト目を語る上で、これは基本中の基本になります。格闘技に喩えると、いわば『型』です。
まぶたとまゆげと口が横一文字になることによって、相手を非難する表情を作り出します。しかし、感情というのが存在していないという点が重要な要素となります。つまりこの状態は、”無表情”であるとも言えるのです。そして無表情、無感情で相手を見つめる表情こそ、”ジト目”なのです。
そしてここから派生するのが次の例となります。
例2.バカジャナイノ?(蔑み)
はい、Mの人にはたまりませんね。まゆげが鋭く尖り、少し目を細めることによって、怒りの感情を表します。相手に呆れて、見放したりする時もこんな感じですね。
この表情で相手を見つめ続けることによって、怒りの感情を覚えていることを伝え、相手を怯ませることができます。しかし、冒頭で言ったように、M属性の人にとってはごほうびになります。
では次に行きましょう。
例3.ソォォンナコトモデキナイノ?(嘲笑)
基本からまゆげが若干緩やかに下がり、尚且つ顔の角度を覗き込むようにすることによって、相手を馬鹿にしている表現が出来ます。”a-han?”という感じです。他には”企み”という感情も存在します。
「へぇ~?」「はぁ~ん?」「ふ~ん?」などと、文にするとこんな感じです。細かく言うと、伸ばす部分が『~』でなくてはダメで、『-』ではこの表情に合いません。『-』の場合は例1が該当します。
どうです? 奥深いでしょう?
例4.ンナッ!ナナナニイッテ──(困惑)
この表情は例2を基本として、頬を染めることにより、驚くべき化学反応を起しています。例2では”怒り”が強いのですが、こちらはそれに”照れ”を付加することにより、より複雑な精神状態を表すことが可能な表情になります。
補足となりますが、”ツンデレ”の基本系がこの表情になります。なので、”ジト目”という定義からは脱するかもしれません。
例5.…………バカ(照れ)
残念ながら、貴方から視線を逸らしていますが、これを外すことは出来ません。
まゆげが柔らかく弧を描き、口をすぼめて”への字”になることにより、照れている感情を表現しています。おそらく、数多の人々が、ツンキャラがこの表情になることにより、魂を掻っ攫われるような衝撃を受けたことでしょう。そうです。この表情を愛でるためには、過程がなによりも重要なのです。
例を見ていただければわかるように、目は基本の形を維持したまま、まゆげと口を動かすだけで、多彩な心情を表現することが可能です。そしてジト目と定義するためには、この表情を維持したまま、相手を見つめる必要があります。
…ですが、そこを重要視すると困ったことになります。──冒頭の引用からすれば、例4と5は反することになってしまいますが、私の中の定義では『半目であること』が重要なのです。
…そうなると、彼女は常にジト目になってしまうのではないか? という疑問が浮かびます。
そこに明確な答えは存在しません。
上目遣いを表現するために、目の上をまぶたで隠し、下を露出する描き方があります。私としては、この”上目遣い”を重要視したい。貴方が上目遣いをする時には、必ず何かを見つめている時でしょう。それこそ「じ~っ」と見つめていると思います。ようするに、そういうことなのです。それこそが”ジト目”なのです。
そう──、表情という全体ではなく、目というパーツが重要だと、私は思うのです。
ご清聴、ありがとうございました。これにてジト目についての私の概論を終了します。
「(皆の蔑んだ視線)」
ゾクゾクッ