Loading...
2013年7月1日月曜日

初めての場所なのでなんか適当にin浜当目【何か狙い】

傍らには大崩の断崖絶壁、県内では伊豆半島くらいしか磯と呼べる場所はないけれど、ここは珍しい岩場となっている。御前崎のホテル前もある意味岩場なんだけど、釣りというより潮が引いた際の生物散策に向いているような場所。

浜当目は初めてなので、ある程度ウェブでリサーチして狙いを定めようとしたけれど、そもそも毎回の釣行に大して狙いは定めていなかったりする。

今回の目的は、竿をひん曲げてヒーローになることである。

スーパーで買っておいた豆アジをエサにしたのを1本、ウキでメジナを狙いつつ、定点でまったりと釣りをしようと心がけていた。医者になるべく腱が切れた右腕を動かすなと言われていることからの配慮だけど、そもそも釣りに行こうと考える時点で相互の解釈に齟齬が発生している。

前回の御前崎で治療中の肩を再度破壊された30cmくらいのメジナでの体験を踏まえて、普段右手で竿を持ち左手でリールを操作するのを逆にすることで対策をした。リールのハンドルを入れ替えただけなのに、すごく違和感を感じていた。

ウキ釣りではフグばかりでほとほと嫌気がさし始めていた頃、何故かサバが釣れたのでそれを生き餌として堤防際に落としていた。

しばらくして暴れ始める竿。強烈な重量に固めの竿も胴からひん曲がり、きしきしと音を発てている。左手ではやっぱり踏ん張りが効きにくい。

上がってきたのは1mはある十分な成長個体のウツボ。まあおいしいことは判っているけど、捌くのに切れない包丁では体力を使うので、折角の大物だけど海にお帰り願った。

その後も小魚を使った釣りではウツボを2匹釣り上げる。3回くらい切られているから、ここどんだけウツボ居るんだよと思い始める。おまけに大型だから普通に卸しに行ってもいいくらい。同様の釣りをしていた人も釣り上げていたので、ホントにどんだけいるんだよ。

ヒーローになることは達成したので概ね満足。

だが、日も落ちてそろそろ帰ろうかと思案していた際に、巨大なアカエイを釣った人に全てを持っていかれた。

釣り上げたアカエイにギャフをさしたまま、後ろ手に地面を引きずりつつ、クールに立ち去っていった。暗闇に響く「ズズズッ……ズズズッ……」という音。一体階段をどう昇るんだろう……、遠くに車を停めていたら、辿り着く頃にはミンチになっているのではないだろうか。

様々な想いが交差する時、釣りは終わっていた。

2013-06-30 21.16.36

次行くときは甲殻類を用意して石鯛でも狙ってみようかな。youtubeで見たウツボのタタキとか鍋が美味しそうだったから、次は持って帰るか。刃こぼれした出刃包丁をしっかりと砥いでおこう。

 
TOP