Loading...
2013年7月14日日曜日

分業型サビキ釣りin御前崎港【サバ・アジ狙い】

以前、治療中の肩を破壊してくれたクソ野郎を倒すために再び御前崎へと赴く。

「一人がサビキやってコマセ撒いているなら、底の方をもう一人が狙えばいいんじゃね?」という発想から産まれた分業型サビキ。一人は普通にアミエビ使ってサビキ釣り。一方俺はダンゴ釣りで上層のサバを回避しつつ底を狙うことにした。

うん、冷静に思い返すと、全然分業でもなんでもないね。いわば別会社・別業種だよね。

港内ならまだ風がマシかなーと思っていたけど、風は昨日の焼津以上に強めである。予報だと10mらしいが、体感では6~8くらいか。

柔らかめの竿先なので、ダンゴが海底に落ちて着底するまではいい。問題はダンゴからエサが開放された時に、細かなあたりが風でわからないのが難点だった。大きめのベラを仕留めて、「これダメだ。合わないわ」と早々にダンゴ釣りを放棄する俺。普通にサビキ釣りにシフトする。

事前に確認した情報通りに、以前見なかったマイワシが群れに混ざっている。回遊魚に追われる水族館のイワシトルネードみたいに、撒き餌を撒くと勢い余って海上に飛び出す程に元気がいい。ただパッと見た目でサバとマイワシは同じ大きさで見分けがつかず、触れた手に無数のウロコがついていることで気付くパターンだった。

来た時から港にいる車を運ぶ巨大船は以前も見たことがある。これイオン丸ごと入るんじゃね? って大きさ。海上移動イオンモールとか胸熱だよな。

2013-07-14 15.14.00

次々と運び込まれる(自走)スズキの新車達。「ブオー! キュキュキュゥーィ! ゴアーッ!」とか、どこのイニD効果音だよと言わんばかりに楽しそうに搬入されていく車。案外こういう所では適当な扱いをされているのね。

搬入確認しているらしい暇そうなおっちゃんとたびたび目が逢っていたのだが、別れが近づいたようだ。巨大船の出港準備が始まった。

2013-07-14 17.53.33

係留しているロープを外すまで、ひたすら押す水先人(要国家資格)。

2013-07-14 18.04.57

ロープが外され巨大船は勝手に陸を離れだした。風向きが船を陸から離す方向で吹いているから仕方ないね。

旋回するため船尾をひっぱりつつ、船首ではもう一隻が押している。

2013-07-14 18.09.52

回った! イオンが回ったーッ!!

2013-07-14 18.13.30

颯爽と案内をしていく姿に惚れ惚れする。子供の頃にこれを見ていたら、憧れて将来の職業に決めていたのかもしれない。同じ堤防に居た子どもたちにはどう目に映ったのだろうか。

……とまあ、格好いい船出なんですが、巨大船のスクリューの威力は海流に逆らったりするために強烈なわけで、港内の流れすら書き換えるわけなんですよ。

今までコマセ撒けばわらわら来てくれたサバ達もどこへ逃げてしまったようで、堤防はお通夜状態に。

海面がようやく静かになってからまたしばらく経った頃、堤防の一角で「釣れた!」との声が聞こえたと同時に再び群れがやってきた。ウヒョー! こっからお祭りだぜー! イワシトルネードと戯れたのも束の間、水先案内船が再び戻ってきた。

のだが、再び大型船が係留されていた場所に来たと思いきや、謎のスクリュー全開攻撃の末、再び群れが消えた。

本来今の時間ならアジが混じり始める頃だったのに、コマセを撒いても以前は寄っていたアイゴの子供すら見えない始末。

終わり……だな……。

日没してから、ぽつぽつと周りで大きめのマアジが釣れ始めた。相方も釣り上げてにわかに活気立つ堤防。しかし、自分たちの右側に陣取るアジ狙いの常連さん達だけ釣り上げてないのがなんだかシュール。2mくらいの幅に5人くらい居て電気ウキが密集している。まあ得てしてそんなもんだよなと結論。

夜釣りする気力もないし、仕掛け作るのもめんどかったのでこのまま撤収。サバは前回より数センチ育っているようで、20cmくらいのは引きも強く楽しめた。

サバ12~20cmが30匹くらいに、マイワシ15cmくらいが4匹。針4号の白皮でやっていたけど、イワシはあたりこそあるけど乗らないことが多かった。針の大きさってよりもアミエビカラーの方が良かったのかな。

前回は針7号使っていたので、豆アジなら4号で入れ食いだろ? と試したかったのにアジが寄らなかったので敗北したようだ。あの巨大船の出港とその後の影響までは読めなかったからなぁ。まあ勉強ってことで。

夜釣りでアジ狙いも悪くないかな。

 

あと日中は堤防の先端でヒーローになっていた人が居た。

遠目から見て、魚に引っ張られるよりも、重い物を引き上げていると見えたので、「多分エイじゃね」と言ったし思っていた。堤防の先端は人口密集率が格段に跳ね上がり、誰もがその巨大そうな魚が上がってくるのを心待ちにしていた。

おっ、どうやら上がったようだ。そして一気にバラけるギャラリー達。あぁこれは外道ですねわかります。遠くから見ても平べったいやつがヒレを「ふわぁさぁ……」とか動かしている。アカエイですね、予想通りすぎて自分が怖くなりました。

経験があるからわかるんだけど、エイってひたすら『重い』だけなんだよね。泳ぎだすと重みで引っ張られるけど、基本暴れないし。なので竿のしなり方・揺れ方で大体魚の種類もわかる。ウツボの引きも似たようなもので、泳ぎだすとギュォーって持っていかれるけど、大抵糸に絡みついているからその時はひたすら重い。

ヒラメもエイと引きは似ているらしいけど、まだ釣れないねー。

 
TOP