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2015年9月15日火曜日

荒れやすい風の話in石津浜【全種】

駿河湾釣行の呪い継続中。なんでいつも荒れるん?

2015-09-15 06.39.01

風:北東6~9m 波:微うね1m 水温:未計測


前日の天気予報で今日の試合は既に敗北が決定していた。海上で5m以上の北東の風が吹くとわかって、もういろいろと察してはいた。

それでも「7m以内ならまあええやろ(鼻ホジー)」という軽ぅい気持ちで向かい、もしもの保険となるウェーダーを持つことを放棄して、午前4時過ぎに石津浜に辿りつき、堤防に立ってからのひとこと━━

「あかんやん?」(釣れそうもないから別の話しよ…)

 

荒れやすい風向きの話(駿河湾と遠州灘)

結論をいうと、海流と逆方向に風が吹くと波が立ちやすい=荒れやすい。

そもそも波が起きる要因は”風”であるため、海流と逆方向に吹くと反発してうねりになりやすい。周囲の障害物次第でもあるが、釣りをする場所と風向きを知っていればおおよその海況も知ることができる。

参考に:海にいつも波があるのはなぜ?(NAVERまとめ)

 

駿河湾の海流は黒潮・水温・潮汐などが影響するが、大雑把に流れを表すと、湾内を時計周りor反時計周りのどちらかで流れている。

isidu

石津浜に焦点を当てると、駿河湾西岸に位置するので、東寄りの風だとまず向かい風で乙である。この場合だと沼津の千本浜以東に行かない限りほぼ真正面から風を受けることになる。

次に北寄りの風だと海流と反発しやすく、波とうねりが発生しやすい。今日みたいな荒れ模様になりやすく漁なんてやってられるかみたいな北東風のことを『ナライ』と呼ぶ人も多い。

浜松はあまり関係ないから聞かないが、駿河湾や相模湾など太平洋東沿岸部の人には馴染みがあるかと。

 

対して遠州灘では黒潮の機嫌次第で海流は変化する。が、外洋のために洋上の低気圧の影響を特に受けやすい。

台風が代表格ではあるが、本土からかなり離れていても波はいずれ到達するため予測は困難でもある。理系メンなら低気圧の気流から波の方向と速度を算出して、陸地に到達するまで時間はどれだけかかるか?という計算を暇つぶしにやっていそうではある。

遠州灘沿岸だけでいうと、年中通して付き合いの長い風向は南西と北西、すなわち西寄りになる。どちらも季節風であるため、これが崩れればどこかに低気圧がいるってのがわかったりもする。

 

南西もしくは東の風が強く吹くと波足が長く(速く)なりやすく、全体的に浅くなりやすい。

北西もしくは西の風が強く吹くと波足が短く(遅く)なりやすく、一部が深くなりやすい。

一概にこうとも言いきれないけれど、経験上では大体こんな感じ。なのでこの前は行く前に「浅くなっているだろな」と予測はしていた。西風が当たりやすい区域は大体海岸線がのっぺりとしやすい。

あの前日は御前崎で西11m吹いているのに対し浜松では北西9mだったので、波足が遅くなりやすく沿岸部まで魚が寄りやすい条件が揃う浜松~愛知の沿岸部は、まあ釣れるんじゃないかなと思ったけれど(当たってましたが)、週末にこの区域だけでどれだけのサーファーが集まるかは実際に目にしないと理解しないと思う。

北西が吹き出すと輝くのが愛知側になる。背後の山が風よけとなりやりやすくなるし、谷から吹き込む風で変化が生まれやすい。ここだけに限ったことでもないし、普段背中を向けている所にも情報はたくさんあったりはする。

 

 

━━現実ニ戻リマス

既に敗北は決まっているようなものだが、駿河湾内で移動してもどこも8m近い向かい風だし、おヒラ様狙いもウェーダーがないと厳しい所しかないし、浜岡近辺はサンダル無いから選択肢はいつもひとつの無謀イン。

今日はホウボウとハンマーヘッドと流行りのツバクロエイを釣れれば大勝利の予定だったのだが、この海況では回遊系は射程内が絶望だし、底系はジグだとアッピルがちょい弱いし、スズキ系を狙うにもこの向かい風じゃミノーがブレイク先に届かないし…、

もうメンドイから全部狙おう(いつもの)。

海面には大井川からの粘土っぽい色の影響が若干ある程度だけど底は(多分)大丈夫だろう。波は平時に比べればちょい高いくらいだが、潮風と波しぶきが容赦なく襲ってくるよう。

 

石津浜の好きな所は、ぶん投げて着底まで20秒はかかるワクワク感(ダルイけど)。

とはいえ、今日は8m前後の向かい風でせいぜい60m前後くらいしかジグを飛ばせない。ラインメンディングなんてクソの役にも立たないガチャ海と風で心はトリガーハッピー。人はぽつぽつ来るが、1時間も投げずに帰る人が10割近く。

いくら荒れ場になれた自分でもアホらしくて帰りたいもん。

でも着水点で9m前後の水深があるから、なにかしらここでワンチャンあるでしょう。ってことで定置網西から石津堤までの間、地図上で約300mの距離を1m刻みで投げていた。

 

なんもねェ。ジグの塗装がハゲるだけでブン投げれないからぷんぷん丸だよぅ。

8時前に切り上げ、他の候補をちょろちょろ覗いていくも、駿河湾ではどこも同じ状況。これならウェーダー履いて別の候補でテトラ打ちしてた方がよかったわな。

釣れなかったらなぶら市場で雑魚でも買っていこうと思っていたが、火曜日は定休日と知り膝ガクー状態。

えんしうなだをちょろっと覗くと、「あぁ平和だなぁ…」という海況だった。グロによってルアーをちょろっと補給。ジグもワンパになってきたので、なんとなく好きなのを手にしていたらジグミノーとペンシルが増えていた。どうも自由に動かせるのが好きらしい。そもそも浜名湖で投げれる物でもないのですがそれは。

今日の敗因はウェーダーを置いてきたこと…やな。

砂利浜だと要らないことが多いけれど、荒れるとわかって持っていかないのはただの阿呆。短パンは持っていったんですけどね、いつも入れてるはずのサンダル無かったからしょうがないね。

 
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