こういうのは文の最後に追伸みたいな感じで、
「あ、それと、全身の毛が燃えました」
と残すと『え?ちょちょちょどゆこと!?』って喰いついてくれると思いますが、淡々と書きます。
「何故、邪魔と言われる体毛が未だに残っているのだろうか」
人間が未だに進化の過程にあるならば、数世代に渡って体毛を抜き続ける、除去し続けることによって、遠い未来にはつるっつるになるのではないか──
と少し思います。
でもつるっつるになると、ゴブリンみたいになってしまったり、究極の進化を遂げたのにハダカデバネズミのように、見た目が醜悪な存在となってしまう可能性もあります。
ということは、人間の風貌に対する価値観が変わらなければ、つるっつるになった人が褒め称えられることは来ないかもしれません。
────以上プチ哲学。
妙な前置きはさて置いて、
私はそれなりに毛深いと認識しているので、折角の夏だし、ここらでいっちょ聖夜前には首から下の毛を全部抜きたい女の子の気持ちを理解してみようと、剃ってみることにしたのだ。
下部の突起物を避け、下から上へとスーパー剃毛RUSHしている最中に感じていたことは、
「何のためにこんなことをしているのだろう(達観)」
という疑問であった。
一言で言えば「めんどくさい」、これだね。
でも今まであった毛を失った肌は、水玉を弾……いているか分からないけれど、肌触りは
「フホッ!女の子っぽい!」と妙な感想を持ってしまうレベル。
フサフサからサラサラへとチェンジした触り心地は、私の意識を変えるには十分だった。
正直、むしろ漢(ヲトコ)としては毛がなくてはダメだろうと、今までそう思っていた私は衝撃を受けたのだった。
でもあれじゃね。
野郎に毛が生えているエロ漫画とか大抵キモ系じゃね(偏った知識)。
今の私ならプラトニックな漫画にも出演できるのではないかと自負している。
よし、あとはハイエースを買うだけだな!
毛を失った腕を眺めていると、次からは猛々しい剛毛が生えてくるのだろうか…それとも赤子のような柔らかい毛が育ってくるのか…、
『体毛の成長記録』とか自由研究ぽく、需要をガン無視した奇怪なブログでも始めてみようかなーと、かなり危険な思考を持つようになってしまったのである。
あ、なんとなく足の毛達は死守しました。
(そこまでは…面倒だった)