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2015年4月6日月曜日

Google先生で絞るサーフルアーポイント

gooearth

GoogleMAPの航空写真は釣りポイント探しにベンリー。

でも初めての場所では何を用意したらいいかと悩むこともあります。

しかし、海岸線を見るだけでも情報量は意外と多いのです。


日本は四方から海流に囲まれている国で漁場も世界有数なのは周知でしょうが、沿岸部に影響する海流はそれでもごく一部の地域しかないのです。

海岸に近い流れは沿岸流といわれる物で、これは意外にも黒潮とか対馬海流などとは逆に流れていたりします。

その流れの方向を見抜くのに手っ取り早い方法は、地図を見て海岸線がどう形成されているかを読み解けばいいのです。

 

遠州灘を例にすると沿岸流はおおざっぱにこんな感じ。

kaigan1

御前崎には黒潮の蛇行具合によって海流がぶち当たる所なので、砂浜というより岩盤が出ている箇所が多いです。

ここで石が削られて砂となり、浜岡に堆積するので浜岡砂丘があるわけです。

逆に渥美半島の伊良湖岬周辺は、太平洋側に砂浜は形成されますが、伊良湖岬は三河湾等からの潮汐流によってえぐられるので先端の一部が急深になりやすいです(とはいえ一部は砂で埋まってます)。

天竜川の河口が飛び出ているのは土砂の流出によるもので、この西側に砕石からの砂が流れて中田島砂丘があったりするわけです。

そして遠浅の海岸になりやすい理由としては、偏西風の影響により波足が遅くなるせいです。

 

というように、海岸線は海流によって侵食され形成していくので、先のような特性を理解していると、手前でドン深とか、遠浅だけど流れが弱い所とかがわかるようになります。

まあこれは行ってみた箇所を思い返して地図をみると理解しやすいかなと。

kaigan2

親潮と黒潮が当たるこことかわかりやすいですね。

流れが強いことで有名な鹿島灘とか、海流が直接当たる箇所は侵食を防ぐため、護岸整備されている箇所が多いので、そういう物もひとつの目安になります。

対して日本海側は偏西風の影響で波足が速くなり、沿岸部は急深になりやすい。

なので太平洋側に比べると、広大な砂浜っていうのは少ないです。

 

この特性を理解していると、砂浜に立って海岸線を見るだけで離岸流が発生しやすい位置を知ることも可能です。

暗い中でも寄せ波が流れていく方向と終着点を追えば小さな離岸流は見つけることができます。

流れの強弱は目で見るかルアーを通すしかないですが、発生しやすい箇所を調べるには地図上でも可能ということになります。

 

特殊な例としては駿河湾の浜ですかね。

海溝が中央にある、ということは陸地が沈み込んでいっているわけで、駆け上がりがかなりきつい箇所が多いです。

流れもほぼない湾内なので砂礫が多く砂利浜が多いですね。

ドン深にもほどがあるこんな場所では、こんな感じ(↓)になるのでわけがわからない箇所でラインが切れることに注意。

kaigan3

三保ではこのパティーンでやられました。

 

湾内でも干潟の形とかで潮汐流もどう流れるか予測できるので、知っていると潮汐のタイミングによるポイント選びにも役に立つかもしれません。

 
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